復讐映画なのにスカッとしない『プロミシング・ヤング・ウーマン』【今日の映画2024】

こないだアマプラで観た『Saltburn』がめちゃくちゃよかったので、同監督の作品ということで期待しながら鑑賞しました。

ネトフリでの配信は2024年2月6日までで一旦終わるようなので、気になってる方はお早めに!

あらすじ

30歳を目前にしたキャシー(キャリー・マリガン)は、ある事件によって医大を中退し、今やカフェの店員として平凡な毎日を送っている。その一方、夜ごとバーで泥酔したフリをして、お持ち帰りオトコたちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメートで現在は小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れる。この偶然の再会こそが、キャシーに恋ごころを目覚めさせ、同時に地獄のような悪夢へと連れ戻すことになる……。

公式作品紹介より

感想

『Saltburn』で監督を務めたエメラルド・フェネルの長編デビュー作。アカデミー賞脚本賞とかいくつか受賞歴があるようですが、個人的にはそんなにハマりませんでした。親友を自殺に追い込んだ男への復讐劇なのに、全然スカッとしないんだよ~~!

ネタバレ感想

ポチっと押してネタバレを読む

まず主演のキャリー・マリガン、すごく美しい女優さんなんだけど30歳って設定はさすがに無理がある気がします。普段着が少女っぽいのは、親友を失った頃から時が止まってるとか、親友に寄せてるとかそういう部分もあるのかな~と想像。

あと夜ごとバーで酔ったふりして男を引っかけて鉄槌をくらわしてるのも開始早々なんか冷めてしまった。それって直接的な復讐になってないし、キリがなさすぎるし、そのわりに危険すぎるし……。

何より、主人公が死んで物語が完成するっていうのが納得いかなかった! 元医学部で頭がキレるならどうにか生き残ってくれよ~。親友もそんなの絶対望んでないし、パパが不憫過ぎる。

ここまで強い女性ですらあっけなく死ぬし、加害者は数年でシャバに出てくるし、都合よく守ってくれる人間も存在しないから、やっぱり自分の身は自分で守っていくしかないのよね。女性に限らず、人前で酒に酔って無防備になることがどれほど危険なことか。

映画では最初から最後まで男性が汚い生き物として描かれたので、男子をもつ親として複雑な気持ちになりました。若気の至りで許されないこともある。自分の子を加害者にしないために何ができるのかも真剣に考えなきゃいけないね。

作品情報

プロミシング・ヤング・ウーマン

プロミシング・ヤング・ウーマン(Promising Young Woman)
上映時間:113分
ジャンル:クライム、スリラー
監督:エメラルド・フェネル
出演者:キャリー・マリガン、アダム・ブロディ、レイ・ニコルソン、サム・リチャードソン、ボー・バーナム、ラヴァルヌ・コックス、アリソン・ブリー、クランシー・ブラウン、ジェニファー・クーリッジ、ブライアン・リリス

関連作品

▲個人的にはこっちの方が好き。主演のキャリー・マリガンも脇役で出てます。

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