先月22日にアマプラでひっそり独占公開されてた映画『Saltburn』観ました。美青年とか大邸宅とか奇人変人とか危うい人間関係とか、「こういうの好きだわ~」のごった煮でめっちゃよかったです。
あらすじ
オックスフォード大学に入学したオリヴァー・クイックは大学生活になじめないでいた。そんな彼が、貴族階級の魅力的な学生フィリックス・キャットンの世界に引き込まれていく。そしてフィリックスに招かれ、彼の風変わりな家族が住む大邸宅ソルトバーンで生涯忘れることのできない夏が始まった。
Prime Video作品紹介より
感想
主演のバリー・コーガンの演技に注目が集まりがちな本作ですが、個人的には友人フィリックス役のジェイコブ・エロルディが気になりました。もうダメだ。「人たらしの美青年」の役がハマり過ぎてる。
あんなん近くに居たら女も男もみんな気がおかしくなるし、国とか滅しかねないレベル。そんな彼を2時間浴びられるだけでもう十分満足なんだけど、そこに不気味さMAXのシナリオが合わさって無敵になってました。あー楽しかった!
ネタバレ感想
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フィリックスの家族が変わり者ぞろいで意味深なセリフもちょいちょいあったので、てっきり最初は「狂った家族のヤバい風習に主人公が巻き込まれる話」かと思ってたら、むしろ真逆でした。
はじめ「オリヴァー逃げて~!」とすら思ってた私チョロいなあ。人を見る目なんて実際テキトーなものだなと思う。最初に出てきた眼鏡の同級生のクセが強すぎて、無意識に主人公=まともなイメージを植え付けられてたのだろう。キャラの配置が巧妙!
さすがに家ごと奪っちゃうのはやりすぎだし無理があるでしょと思いつつ(あんな立て続けに人が死んでたらどう考えても怪しまれるって)、最後の爽やかなダンスで相殺されました。これまでわたしの中で裸のダンスといえばヘンリー塚本作品だったけど、この度めでたくオリヴァーが仲間入りです。
それにしても、もしオリヴァーが嘘をつき通せてたら2人の関係はどうなってたのかな~とか考えずにはいられない。好きな人の出汁を飲みたい気持ちはギリわからんでもないけど、やっぱりサイコパスの気持ちは理解できそうもないや。
作品情報『Saltburn』
上映時間:127分
ジャンル:ドラマ、スリラー、サスペンス、コメディ
監督:エメラルド・フェネル
出演者:バリー・コーガン、ジェイコブ・エロルディ、ロザムンド・パイク、キャリー・マリガン、アーチー・マデクウェ、セイディ・ソヴラル、リチャード・E・グラント、リース・シェアスミス、ロリー・アディフォープ、アリソン・オリバー
関連作品
『プロミシング・ヤング・ウーマン』(2020)
同監督の長編デビュー作。
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017)
オリヴァー役のバリー・コーガンが出演。ヨルゴス・ランティモス監督の新作『哀れなるものたち』も今月26日に公開されるので、その前に観ておきたい!