理想の父親キャラ1位は藤原文太でしょ。62~67冊目『頭文字D(6)~(11)』しげの秀一【今日のまんが2023】

順調に読み進めてます。イニDに関してはもう往年の名作だと思うのではじめからネタバレ全開でいきますが、「これから読むよー」って方がいれば注意してください。

6巻

『頭文字D(6)』しげの秀一

5巻の終わりあたりから、真子と沙雪のガールズコンビが登場。女の子の走り屋というのはもちろん、走り屋にナビ担当が付くっていうのも新鮮だった。道案内してもらって運転に集中できるのは確かに心強いだろうけど、1人分重くなることでどれくらいクルマのパフォーマンスが変わってくるのか気になるところ。

「インパクトブルー」っていうコンビ名は本編では描かれてなくて、後からアニメや外伝で呼ばれるようになった名称なんだとか。

日産シルエイティ
Tokumeigakarinoaoshima, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

インパクトブルーのマシンといえば「シルエイティ」です。日産180SXにシルビアの顔面をくっつけたクルマのことで、じゃあどうしてこんな改造をしたのかっていうと、顔面ぶつけたときに180SXのリトラクタブルヘッドライトは部品交換代が高くつくからとか、軽量化(リトラクタブルは重たい)のためとかいう説があるらしい。へぇ~~。

真子と池谷パイセンとの恋愛模様も魅せます。ケータイのない時代ならではのすれ違いだよね。後継作のMFGでも池谷パイセンは独り身らしいけど、ここで結ばれてたら変わってたのかな。それにしてもしげの先生、じれったい恋愛描くのうますぎる。MFGの連載終わったらがっつり恋愛漫画描いてくれないかな…。

7巻

『頭文字D(7)』しげの秀一

レッドサンズとナイトキッズの交流戦が中心。中里毅VS高橋啓介対決で、啓介がめきめき腕を上げてる感じが伝わってきます。強い新キャラをむやみに出すのではなく、おなじみのキャラたちがこうやって戦うことで、ライバル同士切磋琢磨してる感じが見られていいなあ~と思う。

デンジャラス慎二くんが中里毅のことを「どうしてこんないい奴といがみ合ってたのか」って語るシーンすごく好きです。イニDって本当に性格が悪いヤツが(現段階では)出てこないから、安心して読めるんだよな~。

ダウンヒルのケンタはあまりにも小物なので割愛します。涼介兄に逆らえず、カウントさせられる啓介かわいちょ。

8~11巻

『頭文字D(8)~(11)』しげの秀一

いろは坂のエンペラー

知り合いにいつも頭にバンダナ巻いてる人がいるんだけど、「それってもしかして須藤京一の影響ですか?」とか聞けるわけがないだろ。

8巻ではランエボ集団のエンペラー登場です。須藤京一、わたしはめっちゃ好き。読み返してみたら7巻の初登場シーンでは佐川急便みたいなシャツ着てるしバンダナも巻いてなかった。相棒の岩城清次(エボ4乗りのロン毛)がすっごい嫌な感じで出てくるので、最初はヒール的ポジションなのかな~って思ってたけど、全然そうじゃなかった。

「これは講習会(セミナー)だ」とか偉そうに言っておきながら、実は右コーナー苦手なのかわちい。キツそうに見えてただストイックなだけなんだよなあ~。再戦後にハチロク(と拓海)を認める素直なところにキュン。

9巻の清次戦はそんなに印象に残ってないけど、回想で中学時代の拓海くんが見られて眼福でした。また読み返す。

↑歴代ランエボの動画(エボ3はない)。

↑ランエボのアフターファイアの動画。実際吹いたらこんな感じなのか!

ちなみに清次の「ハチロクなんてアウト・オブ・眼中」発言(8巻79話)はしまむらでタオルにもなってます。目の付け所がすてきよね。

やっぱり文太パパかっこいい

10巻、京一とのバトルで初めて敗北を知る拓海。エンジンブローで途方にくれる拓海のもとに京一が来て「勝負は預けといてやるぜ」とか話かけてきたかと思ったら、そのままブーンって去ってっちゃって笑った。夜中、標高1200mの山中に男子高校生1人置いてくとかお前に人の心はないのかよ。

で、そこにさっそうと現れたのが文太パパでした。「今夜は何かあるな…」っていう予知能力発揮してたのもすごいけど、胸騒ぎしたからって速攻でっかい積載車借りてこれる親はなかなかいないよ。わたしもそういう親でありたい。アニメの理想の父親キャラっていったらだいたい野原ひろしが挙がりがちだけど、藤原文太も負けてないと思いませんか。

文太と拓海の距離感って絶妙でいいな。かつては嫌々ハチロク乗ってた拓海が愛車のために初めて涙を流すシーン、拓海の精神面での変化が感じられて泣ける。普段はぶっきらぼうだけど息子の頭をぐしゃぐしゃ撫でる文太の愛にも泣ける。

茂木なつきと拓海

エンペラー戦と同時進行で気になるのが、拓海となつきちゃんとの恋愛模様。この漫画、ヒロインの設定がヘビー過ぎやしませんか。援助交際が社会問題になってたころに連載してたからなのかな。「拓海、その子はやめとけ~!!!」って途中白石さん(眼鏡おさげの同級生。ベンツじじいの娘)憑依してた。まあ結局は恋仲になりましたね。

なつきが足を洗って拓海と真剣に向き合うくだりはよかった。けど、アニメと漫画の設定だいぶ違くて困惑した。アニメではなぜかファストフード店でバイトしてるし、ベンツのパパとのデート現場もファミレスだし。だってファミレスで浮気目撃したのと、ホテルで浮気目撃したのとじゃ、怒り具合が違うだろ~。拓海が怒りに任せてぶっ飛ばした缶の飛距離20メートルくらい変わってくるだろ~~!!!

んで極めつきに、なつきの上京前に拓海が本気の走りを見せるシーン、アニメではまるまるカットされてるじゃん。すれ違いまくってたふたりが心を通わせる大事なシーンなのに。まあ大人の都合があるんだろうから仕方がないね。

ちなみになつきの黒い交際を拓海にチクる電話の主もアニメでは明かされてません。そもそも白石さん出てこなかったし。ただ私の場合はアニメ→漫画の順で追ったので漫画の満足度がブチ上がりました。

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