今月、約5年ぶりに新刊が出た『ヒストリエ』。
以前、セールかなんかのタイミングでkindle版を買ってあったんだけど、わたしが普段あんまり読まない歴史モノってことで何となく難しそうだな~と積んでいたのでした。この新刊フィーバーのタイミングで気合入れて読み始めましたよ。
あらすじ
蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、ギリシア的教養を身につけることとなる。 ある日養父が殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされる。
アフタヌーン公式Webサイトより
それが、彼の波乱に満ちた旅の始まりだった!
感想

話のネタになれば…くらいの軽い気持ちで深夜に読み始めたら、おもしろすぎて読み終わる頃にはほぼ朝でした。笑
恥ずかしながら学生時代は歴史が大の苦手だったわたくし。高校時代の世界史の成績は「2」でした。ギリシャ史とか建築はカッコイイけど人名ヌスヌスばっかで覚えづらいなーくらいにしか当時思ってなかったので(おバカ)、『ヒストリエ』なんて開始数ページで寝るだろうな~って覚悟してたんだけど、さすがは大御所岩明作品。もうぐいぐいと引き込まれましたよ。
ネタバレ感想
ポチっと押してネタバレを読む
1~3巻はエウメネスの少年時代の話がメインです。も~~泣いた!! 目の前で親が死んでも泣かないっていう度胸を買われて養子にとられたエウメネスだったけど、それさえも生存本能だったんだなと……義母を“守ってくれる人”と察したときに子どもらしく泣くシーンで自分も一緒に泣いてしまった。そしてあんなに強かった実母が、息子を盾にされた一瞬の隙で殺されたっていうのもね……なんかもうしんどいね……。でもやっぱカロンのこと嫌いになれないんだよなあ。
エウメネス見てると、知識はやっぱり武器だな~と思う。この作品に学生時代出会ってたらもっと世界史の勉強にも身が入ったかもな。笑 今からでも遅くないね!
おまけ
岩明均作品といえば。今度実写化される『七夕の国』も気になる~! 4巻完結ならサクッと読めそうだから、ヒストリエ追いついたら集めよう。完全版の表紙がめちゃかっこいい。