【感想】4~7冊目 『はだしのゲン 第1巻~第4巻』中沢啓治【今日のまんが2022】

間が空いてしまった。原爆の日だった先々週末、なんかタイムリーなものでも読むか~と思って、いまさらながら『はだしのゲン』を読んだわよ。

感想

わたしはAmazonヘビーユーザーの清水国明なので普段買う電子書籍はkindle派なのだけど、今年5月に戦争関連の書籍を無料配信してたのをきっかけにブックウォーカーも導入しました(はだしのゲンは10巻中4巻無料だった)。

1973年連載開始らしいからもう50年近く前の作品だけど、今読んでも想像以上に読みやすかった~! 確かに戦争の描写はショッキングだし、これでもかってほど不幸のオンパレード。でもゲンちゃんが底抜けに明るいから、どんよりし過ぎず先に引っ張ってもらえる印象。ただ、時代に成長を急かされている感じは切なかった。子どものうちから我慢の連続で母親の世話なんて。ゲップ出るほどお腹いっぱい食べて欲しかったし飽きるまで軍艦のおもちゃで遊んで欲しかった。

はだしのゲンといったらとにかく原爆とか戦争のイメージしかなかったから、2巻めで広島に原爆が落ちて想像以上の展開の早さに驚いた(まぁ実際は被爆してからが大変なわけだけど)。大切な人が次々と亡くなっていくなか、「ゲンちゃんは生き残れるんじゃろうか……」ってわなわなしながら夫に訊いたら、「まぁゲンちゃん作者だからね」って言われて、この漫画が自伝的作品と今更知った(ほんとうに予備知識が乏しい)。

ゲンちゃんの父ちゃんを見て、あの状況下で子どもたちがいじめられてまで自分の思想を突き通せるかなぁって考えさせられた。いや、私なら無理だ。頭ではいろいろ考えつつも周りに合わせて生きる道を選んでると思う。

戦争はあたりまえに凄惨だけど、この作品は人間トラブルが結構くるしい。でもゾンビが蔓延した世界でも終末世界でも怖いのは周りの人間だよな。極限状態だから本性が出るというか……。私みたいな平和ぼけした人間が本性出すときなんて飲酒したときくらいだからな。

林の婆さんが肥溜めに落ちるところは不覚にも笑っちゃったけど、自分らが生きてくだけでも大変な時代なんだから他人に優しくできないほうがむしろ自然なんだよなあ。助け合いが当たり前だと思っちゃいかん…

とかなんとか思いながらとりあえず4巻まで一気読み。噂の「おどりゃクソ森」も拝めてよかった。少年ジャンプに連載してたのはここまでで、これ以降は雰囲気が変わってくるから4巻まで読めば十分って声も聞くけど、個人的に推しの隆太(と闇堕ち朴さん)の行く末が気になるから最後まで読もうと思います。

不謹慎かもしれないけど、かの有名なコピペ「はだしのゲン強さランキング」も貼っておきます。麦が殿堂入りに入ってるのすき。

殿堂入り:麦

SSS:ピカドン

S:ヒロポンムスビ、朴さん(闇市)、B29、角砂糖、白石勝巳

A:死を覚悟したゲン、ピストル隆太、鬼畜米兵、マイクヒロタ

B:ゲン(青年期)、隆太、友子(姫)、光子

C:ムスビ、昭二さん(ギギギモード)、ゲンの父、ゲンの母(包丁)、やくざ

D:クソ森、ゲン(幼少期) E:朴さん、昭二さん(平常時)、ドングリ、マイトの竜

ーーーー戦闘要員の壁ーーーー

F:江波の糞ババア、ラッキョウ、勝子

G:友子、ゲンの母、鮫島親子、竹槍

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