最近観た映画メモ 『アリータ: バトル・エンジェル』とか

最近観た映画のざっくり感想まとめ。

『ニンジャバットマン』(2018)


絵柄が好みなのと、豪華な声優陣に惹かれて鑑賞。ゲームのPVとかアニメのOPとか制作してる「神風動画」が作ってるだけあって、アニメというよりお洒落なミュージックビデオ観てるみたいな映画。絵のタッチが途中変わったりして、実験的なのがよいです。
バットマンはクリストファー・ノーラン版の映画一通り観ただけの超ニワカだから(あとジョーカー関連で言えば『スーサイド・スクワッド』は観た)、キャラとか設定もっと詳しければさらに楽しめるのかな~。今回ゴリラとか結構重要キャラだったのに全く知らなかった。とりあえずハーレイクインまじでかわいい。かわいい。

『アリータ: バトル・エンジェル』(2019)


うわぁ~~~ほぼアニメの銃夢だ!! デカ目CGは3分で慣れます。やっぱ“戦う少女”大好きだなぁってあらためて思った。コレ系の世界感で言えば、『ゴースト・イン・ザ・シェル』の実写より100倍よかったです(アニメ映画のほうは大好き)。
2、3個「あれ?」ってなる展開もあったけど……キャスティングばっちりハマってるし、話もめちゃくちゃうまくまとまってるし、監督の原作愛がびんびんに伝わってきたのですべてヨシです。日本ではそんなにヒットしてないみたいだけど、いつか続編観られたらいいな~。この機会にアニメ版も手元に欲しくなったけどVHSビデオとレーザーディスクしかないのつらい。

『スイス・アーミー・マン』(2016)


ハリポタの子役で有名なラドクリフ君が死体役を演じる衝撃作。ネトフリにきてたので鑑賞。わたしもラドクリフ君のオナラで海を爆走したくなった。死体ってホントにおならするのかなって気になって調べたら、どうやらするっぽい(教えて!goo情報だけど)。
小道具がいちいちめちゃくちゃ凝ってて、何度も一時停止したくなった。はじめギャグ映画かと思ったけど中盤からは結構しんみり。「人の目を気にして生きるのはくだらねー」ってメッセージ感じました。作者の意図とは全然違うかもしれないけど。

『未来のミライ』(2018)


父親と母親の性格がひどすぎてただただ悲しくなった。くんちゃんの成長物語だとしても、父親と母親が全然成長してない。これでいいのか!!!! あとミライちゃんが未来から訪ねてくる動機が弱いのと、タイムスリップの設定がガバガバなのが残念(未来のミライちゃんは現世のミライちゃんに会えないのに、どうしてくんちゃんは未来のくんちゃんに会えるの? ってとことか疑問だった)。
しかしまぁ、さすがはお金かかってる映画。アニメーションは綺麗なので観て損はないかと! 東京駅の世界観はとても好みでした。「ゆめにっき」みある。

『キャプテン・マーベル』(2019)


キャプテン・マーベル強ええええええええええ! もうアベンジャーズ最終章でサノスでこぴんで殺せるでしょこんなの。ハチャメチャに強い主人公は、観てて非常に気持ちよかった。ただ力を抑えられてただけなのね……。
女性でも強い、見た目凶悪そうで優しい、かわいい○○に見えてフラーケン(エイリアン)。見た目で判断せず、本質を見抜かなきゃな~って思いました。映画館で観たけどグースのシーンで笑ってる人多くて和んだ。アメコミ疎くても猫好きは絶対観るべき。

『KIDS』(1995)


ずっと観たかったけどDVD廃盤でなかなか観られなかった『KIDS』。昨年末に初Blu-ray化されたのをきっかけにレンタル屋にも入荷してたのでようやっと鑑賞。
期待通り暗~~~~~い! ドラッグとセックスに溺れる少年少女たちの1日を描いた映画で、特にストーリーはない。一応フィクションだけど、ほぼ素人俳優使ってるので妙なリアリティで生々しい。しかも主要キャスト2人(キャスパー役のジャスティン・ピアース、ハロルド役のハロルド・ハンター)は自殺とドラッグODですでに他界しているという救われなさ! 
ホント「子どもは外で遊べ」とか説教臭いこと言わないからさ、ドラッグなんかに手を出さずにスマブラでもやってなよ! よっぽど有意義だぞ!(泣) それにしてもこれ、今の時代じゃ絶対に作れない映画だろうなぁ。もっと若いうちに観たかった。『トレインスポッティング』と『KIDS』は絶対10代のうちに観るべき。

『プーと大人になった僕』(2018)


映画館に観に行こうと思ってたのにタイミング合わず観逃してたので今更ながら観賞。
プーさんと仲間たちの質感が、ふかふかで温かみあって癒やされた~! 人間に抱っこされててもまったく違和感なくて感動! 大人になったクリストファーロビンが水に潜るシーンで思いがけず『トレインスポッティング』のトイレのシーン思い出してしまった。
プーさんが仲間たちを探してるとき、実はもうみんな死んでて、成仏できないプーさんの魂だけが彷徨ってるとかだったらイヤだな~~って思いながら観てたけど全然そんなことなかったので安心した。

『ダンガル きっと、つよくなる』(2016)


インドのスポ根映画。インドの女子レスリング選手の姉妹の実話をもとにしてます。自分自身スポーツに疎いから普段こういう映画全く観ないけど、インドの実話をもとにした人気作品って理由でなんとなく観て正解でした。海外の祭とか生活様式とか垣間見れるのも楽しい。
愛情って必ずしも相手にまっすぐ届くとは限らないけど、お父さんの娘たちへの愛が報われて本当によかった。展開に無駄がないし、最後までハラハラさせてくれるし、ちょっとした感情の描写(お父さんが電話取るまでの間とか)もナイスです。いとこの男の子が全然家帰らないし働いてない感じなのは気になったけど(笑)。でも多分この映画の中で一番愛嬌あるキャラクター。

『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018)


三木聡の映画が好きです(特に『亀は意外と速く泳ぐ』と『図鑑に載ってない虫』)。ああいうハイセンスでナンセンスな会話を一日中して生きたいもんです。さて、『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』は三木監督の5年ぶりの新作映画だったんだけど、なんとなく『少年メリケンサック』に似たものを感じて映画館に行く気になれず。結果レンタルで観たんだけど、やっぱり「ああ、これは映画館で観なくてよかった……」って思いましたね。
ふせえりと松尾スズキのイカれたノリはお約束でホッとしたけど、音楽シーンと会話シーンの音量バランスが悪くて(特に音楽のボリュームが極端にデカいからずっとリモコン片手に観てた)、前半の阿部サダヲのシャウトでいきなり疲れてしまった。主人公のシンガー(阿部サダヲ)&ストリートミュージシャン(吉岡里帆)のふたりの話にもイマイチ入り込めず……。ただ、吉岡里帆の「喉奥」が拝めるという思いがけない収穫もあったので、彼女のファンならこれだけで十分に観る価値はあると思う!! 

『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)


声が出せない女性が、半魚人と恋に落ちるファンタジー。オープニングの時点で「あっこれ当たり映画だ」って思いましたね。
ぐわーーーって感情を揺さぶられるような激しい恋愛ではなくて、結構淡々とストーリーが進んでいくから号泣する感じではないけど、ふたりのシーンがただただ美しかったです。主人公の女性は正統派美人って感じではないんだけど、ハンギョドンと抱き合ったときのシーンの顔が別人みたいに綺麗で溜息でた。家の下が映画館っていうのもロマンティックだなぁ。
あと個人的に悪役がしつこすぎたり性悪すぎる映画は観てて疲れちゃうから苦手なんだけど、そういう意味では今回の映画の悪役・ストリックランドは個性強くて可愛げあってちょうどいい感じの悪いやつだったのでよかったです。

おとんからTOHOシネマズのチケットもらったので、次は『スパイダーマン: スパイダーバース』あたり観たいと思ってます。アベンジャーズ最終章も実写アラジンもなんだかんだで楽しみだな~~。

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