前作超えちゃってるのでは?ってくらい面白かった『マッドマックス:フュリオサ』感想【今日の映画2024】

久々の映画鑑賞日記です。前々から楽しみにしてた『マッドマックス:フュリオサ』、公開日に息子を幼稚園に送ったその足で朝イチIMAX上映行ってきました。めっっっちゃ興奮した~!! 面白かった~!!!!

あらすじ

時は、世界崩壊から45年後。若きフュリオサは 故郷である”緑の地 “からさらわれ、ディメンタス将軍率いるバイカーの大群の手に落ちる。荒地を掃討する彼らは、イモータン・ジョーが統べる城塞都市の覇権をめぐって争いを繰り広げていた。フュリオサは、そんなMADな世界で数々の試練を乗り越え、故郷への道を探すのだった——。

公式作品紹介より

感想

前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に出てくるフュリオサの若かりし頃を描くスピンオフ作品なわけですが、観終わってすぐの感想が「本編超えてきたな」でした。前作が行って帰ってくる3日間の話だったのに対して、今回は15年以上にも及ぶ長いストーリー。でも中だるみせず、飽きっぽいわたしも興奮しっぱなしの2時間半でした。この爆音エンジン音は絶対映画館で浴びた方がいい。

今回はフュリオサが主人公っていうのもあって、前作以上に女性の強さ・たくましさを感じる場面が多いです。メカメカしくて無骨なバイオレンス映画に見えて、実はこの映画女性ウケめちゃくちゃいいんじゃないかな~と思うのです。ほんとにね、フュリオサ見てると自分の日常の悩みなんかカスみたいに思えるし、「私もつよやさ人間(強くて優しい人間)になるぞ!!!!」って謎の気力が湧いてきて、夕飯の炭水化物カットしてたの無視してご飯おかわりしちゃったもんな。こんな軟弱な身体じゃ息子を守れないから、いっぱい食べて動かなきゃって思ったよ。フュリオサのおかげで健康になれそうだ。

アクションが物足りなかったとかCGがちゃっちいとか言ってる人もいるみたいですが、わたしは全然気にならなかったかな。新しい戦闘手法も見れたし。そもそもこんなハチャメチャな世界、いつまでもガチ撮影にこだわってたら死人出るからね。超人技見たいならサーカスでも見に行ったらいいよ。

あんまり関係ないけどわんこケバブとか出てきた後に、ちゃんとエンドロールで「動物は一切傷つけてません」的なことが書かれてて、そこまで書かなきゃダメかよって笑った。

鑑賞後パンフレット読んでたら、もともとフュリオサは実写じゃなくてアニメ映画(デスロードと同時上映)として企画を進めてた時期があったとか。アニメ版のために練ってたネタが今回いくつか使われてるみたいなので、フュリオサとしてのアニメ化は今更アレだけど、アニメ版マッドマックスはちょっと観てみたい気もする。

ネタバレ感想

ポチっと押してネタバレを読む

ラスト、ただ敵討ちするだけの復讐じゃ物足りないしどうまとめるのかな~って思ってたら、桃の種の伏線を見事に回収してて感動。本当にできるのかな? 人のお肉で栽培……。以下、登場人物への雑感です。

<フュリオサについて>
あれほどの悲惨な生い立ちで、人への愛情を最後まで失わないフュリオサ尊い。特に弾薬畑でジャックを助けにいくところ、ママのときと重なって泣いたなあ。セリフは少なくても目で語るフュリオサ、目力バチバチのアニャに超ハマり役だなと思いました。ちなみにアニャは運転免許持ってないので、ジューシーリフト180(ドリフト駐車)はできても縦列駐車や高速道路走行はできないって言ってたの最高すぎて。

<ディメンタスについて>
「悪役はこうでなくっちゃ!!!!」って大声出ちゃった。これくらいの愛嬌ある悪役がわたしは好きです。っていうか悪役と呼ぶにはあまりにも可愛すぎたし、ポンコツみ強いし(特にシタデルでの最初のトークが小物感満載で好き)、田舎のヤンキー感抜けないから10年以上リーダーやってるなんて本当に信じられないんだけど、部下たちみんなに「コイツどーしょもないから自分が支えてあげなきゃ」って思わせてるタイプの将軍様なのかもしれん。断言するけどあと何日かしたらあのクマの縫いぐるみを作る人がSNSに出てくるよ絶対。三十路のわたしも作って背負いたいなと思ったもん。

<イモータン・ジョーについて>
俳優さんが変わってて、以前トーカッターとイモータン・ジョーを演じてたヒュー・キース・バーン氏がお亡くなりになってたことを今更知る。新イモータン・ジョーの俳優さんラッキーヒューム氏が、ディメンタスの部下のリズデール・ペル(隻眼の男性)も兼役してると後から知って二度ビックリ。全然気が付かなかった。もう一回見直したい! 

<マックスについて>
一瞬遠目でマックスでてきたよね!? って思ったら、エンドロール見て知らない俳優さんでズッコケた。トムハにちょい役頼めなかったかあ……。ほかでもキャスト変更はあったとはいえ、デスロードの面々と再会できるファンサにあふれた映画でもあったので、若干の寂しさを感じました。わたしが見た限り、今回の映画ではマックスはこの一瞬しか出てこないし、冷静に考えると『マッドマックス:フュリオサ』ってなんかおかしなネーミングだなって思ったのでしたw

作品情報

『マッドマックス:フュリオサ』(Furiosa: A Mad Max Saga)
上映時間:148分
ジャンル:アクション
監督:ジョージ・ミラー
出演者:アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース、トム・バーク

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