シェアハウス運営や作家、ブロガーなどで知られるphaさんのエッセイ本を読みました。
あらすじ
定職に就かず、家族を持たず、
不完全なまま逃げ切りたい――
元「日本一有名なニート」がまさかの中年クライシス⁉
赤裸々に綴る衰退のスケッチ
(幻冬舎作品紹介より)
感想
“中年”っていう言葉は一般的に大体40~50代半ばを指す言葉だそうです。そうすると32ちゃいの私にはちょっとだけ早い話なのかもしれないのだけど、もうタイトルの響きが良過ぎて手に取ったよね。
自由気ままな20~30代を過ごしてきたphaさんが40歳を過ぎて感じたことを綴ったエッセイ。「パーティーが終わって…」なんて書かれるとなんかもの悲しい雰囲気なのかなとか思っちゃうけど、全然そんなことはないのでご安心を。老いについて淡々とした語り口で分析してておもしろいです。自分の今後の働き方についても考えさせられたなあ。
・話すより書くことが好きなのは文章にはリアルタイム性がないから
・四十代までほかのスキルを積み重ねずにやってきてしまった
・自分にはない能力をもっている人を好きになるのは、親しくなることでその人の良さを自分に取り入れようとしている(不純な好意?)
このあたりの話は特に刺さった! あと最後の猫のエッセイもよかった。いくつになっても自分の思考の変化を素直に受け入れられる人間でいたいですな~。
もう7年近く前、phaさんが過去の著書で「ブログを脳の外部メモリ代わりに使う」的なことを仰ってて、今でもときどき思い出します。めんどくさがり屋で飽き性の自分がブログを続けられてる理由。