久々のホラーネタです! 虫やグロが苦手な方は閲覧注意!
あらすじ
朔良(さくら)市の結城沼は、洪水対策の為に長いあいだ水門を閉じたままの人造湖。水の流れがよどみ、多くの生物が死滅していく中で、ある種が、生きる為の進化を遂げる。それは人体の脊椎で、胎児(エンブリヲ)を育てることであった!
公式作品紹介より
感想
Kindleで読めるおすすめホラー漫画を検索していて、たまたま辿りついた作品。小川幸振(おがわ こうしん)先生、いままで全く知らなかったのですがものすごい作家さんでした。
『エンブリヲ』は、1994~1996年にかけて月刊アフタヌーンで連載された作品。単行本は3巻完結です。
表紙も綺麗だし、本編も懐かしめの少女漫画タッチでかわいらしいのだけど、中身はまさかの虫系ホラー! 虫のリアルな描写も人の死に方も容赦なくグロテスクです。
そして極めつきは、主人公の少女が虫の子を身ごもるという衝撃的展開。でも決して胸糞ではなく、ちゃんと希望に満ち溢れたラストにまとめられてるところに作家さんの技量を感じます。絶っっっ対に万人受けしないだろうし軽率に人に勧められないけど、わたしはかなり好きです。
虫を愛する女の子が出てくる作品といえば、平安時代の『虫めづる姫君』を思い出す人は多いかと思います。あの宮崎駿の『風の谷のナウシカ』もインスパイアされてることで有名ですが、今回の『エンブリヲ』も(影響受けてるか知らないけど)隠れた名作ですよ!! ってことで。興味ある人は読んでみてください。KindleUnlimitedで全巻読めます。試し読みも数ページあるよ。↓
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