24~34冊目『チェンソーマン(1)~(11)』藤本タツキ【今日のまんが2022】

2巻読んでほったらかしていたのを、アニメ化のタイミングで12巻まで買い揃えました。第1部が完結する11巻までのざっくりメモ。

あらすじ

騙され借金まみれで、貧乏な生活を送っていた少年デンジ。
チェーンソーの悪魔のポチタと共にデビルハンターをしながらどうにか生きていたが、ある日残虐な悪魔に狙われてしまい…!?

少年ジャンプ公式サイトより

感想

序盤でデンジの活力が「胸」だったことにイマイチ乗れず、2巻まで読んでしばらく離脱してた作品。これは勿体ないことしたなと後悔するとともに、もしリアルタイムで読んでたら続きを待てず壁に頭打ち付けて絶命してたかもなとホッとしてる部分もある。


いや、むしろ16歳の男の子が性衝動でなんでもやってのけちゃうのはド健全だし、少年漫画の主人公だからって「親の仇」とか「世界のため」とかそんな大義名分背負わせなくたっていいんだよね。

アニメのOPではいろんな映画ネタが使われてることで話題になったけど、原作の漫画でも『悪魔のいけにえ』とか『ヘルボーイ』とか『哭声』とか『武器人間』とか、ところどころに映画オマージュがあって楽しい。映画オタクの人だったらもっと元ネタ見つけられるんだろうな。

個人的にうれしかったのが、例のキャラの爆破シーンが押井守の『人狼』が元ネタだったこと! 人狼、私の中でトップクラスのアニメ映画なのでこれ知ったとき泣きながら手叩いて喜んじゃった。カバー帯でも作者の好きな映画が挙げられてるので要チェックです。私も『ジェイコブス・ラダー』大好き。コララインも大好き。

ストーリー面では、生身の人間が犠牲をはらって戦うある意味「我慢比べ」対決的なところもよかった。耐えられるやつこそ強い世界。プロレスかな?   いや、もちろん悪魔サイドにはケタ違いの強キャラも出てくるけど。新鮮味ありつつ、修行パートとか少年漫画のお約束が入ってるのも良い。岸辺ほんとすき。


3巻くらいから一気に引き込まれて、9巻あたりではボロボロ泣いてた。内容的にも画的にも最近の長編漫画で一番グッときたかもしれん。11巻で一旦完結するのもちょうどいい。半日で読めるから何度でも読み返せる(それを見越して初回無料のアプリで読まずに初めから漫画買い揃えた人)。

なお、1部完結時点で個人的に好きなキャラは

1位 アキくん   もはや主人公
2位 パワー   一番泣かされた
3位 ビーム(サメ)  一目惚れ
4位 姫野パイセン    女性の好みどストライク
5位 岸辺   き○がいじじい大好き

でした。

悪の力を借りて悪を倒す的な話は他にもいろいろあるけど、70年代に完成させてた永井豪ってやっぱ神だな。久々にデビルマン読みたくなったから買い直そう。

▼追記▼『デビルマン』買いました。感想はこちらにまとめてます。
https://mayubunmei.com/book/1402

↑これすき

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です