【感想】高円寺VOIDで羽生生純 個展「生純」と寺田克也「コテン」を観てきたよ

もちもちの地域猫(高円寺のではない)

先日のお出かけメモです。移転後はじめて高円寺VOIDに行ってきました。

今回のお目当ては、羽生生純先生と寺田克也先生の合同展という俺得イベント(※会期はすでに終了しています)。 偶然予定が合ったので、会場でお友達とも会えてハッピーでした。

羽生生純 個展「生純」

羽生生純先生の展示は、大阪の画廊モモモグラで開催してた「画業だいたい30周年展」に行けなくて血が滲むほど歯ぎしりギリギリしまくってたので、今回は生で作品を観られて眼福! 漫画は読んでいたけど、よく考えたら原画を拝む機会は初めてだったかも。

今回は漫画原稿の公開ではなく、漫画になる前のオリジナルキャラクターたちの絵をズラッと展示。羽生生先生曰く「『漫画の種』みたいなもの」だとのことで、キャプションにはキャラクター各々の物語が細かく書かれています。

これまでの作品もこういう設定の集合体だったんだろうなあとしみじみ。 そして今も羽生生先生の脳内でこういうクセ強人間たちが続々と生まれ続けていると思うと、今後の作品が楽しみで楽しみで仕方なくなる展示でした。私のお気に入りキャラは次の2人。

“マレットヘアが流行ってるという情報を信じた男”。画面の圧がすごい。マレットヘア、流行っていないかもしれないけどよく似合ってて素敵だよ。どうしても気に入らなければ襟足刈ったらいいんだしさ。どうかやさしい人間と出会ってほしい。

“リンスを使わない女”。産後の私じゃんって一人で勝手にウケてた。でもさすがに身長14メートルでスキンヘッドの彼氏とは付き合ったことはなかった。廃工場での同棲楽しそうだな。ところでTシャツに書かれてる「フムトアンデル」ってお饅頭のこと? とか考えてたら途端に彼女の未来が心配になってきた。どうか彼氏に踏まれないでくれ。

残念ながら原画を購入する経済力は持ち合わせてなかったけど、個展最終日のインスタライブで(最後の方しか見られなかった)、今回展示した作品をZINEにしてギャラリーのWebサイトで販売するというお話もあったので、震えて待とうと思います。

寺田克也「コテン」

ギャラリーの奥では寺田克也先生の「コテン」が開催されてました。“ちいさいてんじ”だからコテン。ネーミングに合ったちびキャラたちが描かれててかんわいい。

壁に囲まれた小部屋のようなスペースに、シルクスクリーンプリントや鉛筆画、ライブドローイングなどの作品が7点。作品数は多いわけではないけれど、寺田先生直筆のキャプションが貼られてて贅沢の極み。

写真奥の鉛筆画は初公開のものではなく加筆したものだったけど、こういう繊細な筆致を間近で見られるのはナマならではだな~と。画集めくるのとは違う幸せをかみしめました。やっぱり会場に来てよかった。

新作3点。メカ+女の子+えちちな組み合わせはなんぼあってもいいですからね。

猫キャラ「ゲイリー ザ キャット」。キャプションに「こいつのマンガも近々描きたい」と書かれててわくわく。

大型作品は、ことし2月に西銀座のSony park miniで描かれたライブドローイング。去年10月に亡くなったキム・ジョンギ氏へのトリビュート。手を伸ばした先の余白と、 キャプションのコメントが切ない。もう半年も経つのね。
左側の大きい生き物はトラかなあ。おふたりの合作でもジョンギ氏のでっかいトラが印象的だったな~と思い出す。引っ越しの時にしまい込んじゃった画集、引っ張り出して読もう。

会場入口には森下裕美先生のお祝いコメントとお花も飾ってありました。なんとなく2人の画風っぽいキャラ(?)とゴマボかわいい。個展は入場無料だったので手ぬぐい2枚買って帰りましたとさ。

今回は2歳の子を連れて行ったので駆け足だったけど、久々に生の作品観られてうれしかったな~。ギャラリーの方も嫌な顔ひとつせず温かく迎えていただき感謝です。1000億年ぶりに高円寺歩けて楽しかった。おしまい!

最終日のクロージングトーク配信、23日までアーカイブ観られるみたいです。私も前半見逃したからあとで観よう〜。

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