ウワアアアアお盆が終わってしまった~!!!(地団太) 実家でさんざん甘やかされて帰ってきたら、自分の作る飯のまずさに凹んでいます。やっぱ人の手料理っておいしいよな。
毎日なんかしら漫画読んでるのに全然感想メモが追い付いてない。ってことで今日はお盆休みに読んだお盆にぴったりな1冊の感想を。もうお盆は終わったけどな(2回目)。
あらすじ
お盆の間だけご先祖さまの姿がみえる女の子・秋は中学3年生。中学最後の夏休みなのに、些細なことで親友とは気まずい雰囲気に。このままずっとお盆だったらいいのに… ふと頭に浮かんだ妄想は、なぜか現実になってしまう。お盆を繰り返していることに誰も気づかない町の中で、秋の不思議な冒険がはじまる。
トーチwebより
感想
先日ともだちと飲んでたときにスケラッコ先生の話題になって、そういえば『大きい犬』しか読んだことなかったな~って思って『盆の国』を購入。これは夏に読めてよかった!
お盆の時期になると先祖の姿が見えるっていう不思議な力をもつ女の子が主人公。交友関係のトラブルから「ずっとお盆休みが続けばなぁ」なんて考えてたら、本当にお盆が終わらなくなっちゃうのね。ちょっとずつ違う8月15日を何日も過ごしながら、ミステリアスな年上男性と一緒に謎を探っていきます。
「自分だけ同じ日を繰り返す」っていう使い古されたネタではあるんだけど、この作品の場合主人公がすごく冷静で、淡々と検証を繰り返してくのがおもしろい。でも「盆」ならではの死者との対話がじわじわ切なかったり、方言のセリフがあったかかったり……最後泣くまでいかなかったけど喉がヒリヒリした。
すっきりした絵柄は好み分かれるかもしれないけど、涙で視界がぼやけるところとか、作中で多く語らずに主人公が描いた絵で展開が明かされるのとか、ところどころの演出がよき。終盤はちょっとだけホラーかも。
あと、かつて飼ってた猫がお盆に帰ってきて主人公にずっとくっついてるのとか幸せだった~! ちなみにこの猫のLINEスタンプもあるんだって。作者に愛されているねえ。
気になった方はぜひ夏が終わる前にどうぞ! 1冊完結だから読みやすいですぞ。試し読みはここから。