【映画感想】ホラー映画というよりゲームな雰囲気!『ブラック・フォン』観たよ

映画『ブラック・フォン』観ました。あらすじから子どもたちが誘拐される話ってことで凹む覚悟して観たんだけど、案外パワー系の映画で元気出た!

あらすじ

1978年、コロラド州で少年の連続誘拐事件が発生。内気な少年・フィニーは学校からの帰り道に誘拐犯にさらわれ、地下室に監禁されてしまう。

感想

まず、誘拐犯のオッサン(中身イーサン・ホーク)の仮面の歯むき出しスマイルが怖すぎ! メインビジュアルから「ちょっとこれ生理的に無理だわ」ってスルーする人多そう。

オープニングから子どもたちが痛めつけられてる風の映像が流れるのでウ゛ッ…ってなりつつも、そこを乗り越えれば楽しかったです。ホラー映画観てるってよりもゲームをプレイしてるみたいな感覚。

主人公の少年・フィニーを演じてるメイソン・テムズくんの表情もいちいちよかった。キリッとした目つきが、いじめられっ子だけど芯はつよつよのキャラにハマってた!

ちなみにメイソンくん、『ヒックとドラゴン』の実写版でヒック役が決定してるらしいよ。すごい! 楽しみ!! (てか『ヒックとドラゴン』シリーズ息長いな) 

以下、映画のネタバレ感想です。

ネタバレ感想

ポチっと押してネタバレを読む

結局、ブラック・フォン(=黒電話)はフィニーと死者の連絡手段だったのね…みんな生きててほしかった……。

誘拐犯のオッサンとその弟も、親から虐待を受けて地下室に閉じ込められてたのかもなあ。フィニーの様子を見に来たときにオッサンの目が潤んでるように見えたのは、幼い頃の自分と重ねてたのかな~とか考えてしまって後からじわじわと切なくなった。そうなると怖いマスクはオッサンの弱さの表れだったのかなとか。悪人の背景をあれこれ想像できる作品は好きです。

あとは人間VS心霊じゃなくて、心霊を味方につけて悪人を倒すっていうパターンもホラーとしては新鮮で面白かった! 英傑の記憶辿って能力を得るゼルダみを感じます。終盤の熱い展開によってホラーっ気が薄まってるのは、同じ制作会社の『ミーガン』に通じるものがある気がする。

しかしまさか2軒の家でストーリーが進行してるとは思わなくて、警察とすれ違ったときには「もしかして裏世界の話…?」って一瞬想像してゾッとしちゃった。映画のサイレントヒル的な。

ゲームっぽさといえば! 異常な大人VSコドモっていう構図とか、謎解き脱出要素とか、妹ちゃんの黄色いカッパとかから『リトルナイトメア』思い出すね~なんて夫と話してたんだけど、後から調べたら『ブラック・フォン』の原作の著者はあのスティーヴン・キングの息子、ジョー・ヒルと知ってびっくり! 『IT』のほうだったか~。たしかに風船使われてるわ!

映画『ブラック・フォン』感想イラスト
グッジョブ妹!

グラバー(歯むき出し仮面おっさん)もペニーワイズも、アメリカのシリアルキラー、ジョン・ゲイシーをモデルにしてるなんて話もあるので、その辺の共通点を探すのも楽しいかもです。キングパパへのリスペクトを感じてなんだかにっこりしちゃうな。

なお、『ブラックフォン』は続編の制作も決まってて、主要キャストは続投するとのこと。ってことは……おっさん生きてる……? アメリカでは来年公開予定らしいので楽しみに待ちます!

作品情報

『ブラック・フォン』(The Black Phone)

ポスターの「死者からの電話」って、今見るととんでもねーネタバレだな!

配信サービス:U-NEXTNetflixなど
上映時間:103分
ジャンル:ホラー、スリラー
監督:スコット・デリクソン
出演者:イーサン・ホーク(グラバー)、メイソン・テムズ(フィニー・ブレイク)、マデリーン・マックグロウグ(ウェンドリン・ブレイク)、ジェレミー・デイヴィス(テレンス・ブレイク)

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