【漫画感想】4~8冊目 伊藤潤二作品ウィーク①『怪奇ひきずり兄弟』『首吊り気球』など【今日のまんが2023】

みさ子の舞

ことし1月、Netflixでアニメ『マニアック』が配信されたのを機に、これまであんまり読んでこなかった伊藤潤二作品をまとめ買いしました。少しずつ読み進めてるので、感想と関連情報のメモを残しておきます。

※ここでは単話版 (バラ売り) のkindleも1冊とカウントしています。

怪奇ひきずり兄弟 第1話 次女の恋人

引摺家6兄弟が大暴れ。ホラーと言うよりギャグ。長男の年齢19歳ってまじか…年長組老けすぎでしょ……。首が転がるところと「キスしろ〜っ」のシーンが好き。

怪奇ひきずり兄弟 第2話 降霊会


くだらない兄弟ゲンカの話なんだけども、ひとつひとつのコマの構図がカッコイイの。『マニアック』では1話目にアニメ化されてて、伊藤潤二先生がみさ子の解説で「社会性がゼロ」って仰ってて笑った。みさ子ちゃんの爪を切ってあげたい。めっちゃ暴れるだろうけど。

ブチギレうどんこねこね

トンネル奇譚


伊藤潤二先生の故郷にあった廃トンネルがモデルになってるそう。ノスタルジックな雰囲気に突然SFっぽい設定が入ってきて楽しい。ビュンビュン飛び交うアレは、ギャグ漫画日和の「5つ子大家族」でパロディされてたのね。

トンネルホラーと言えば……私は洒落怖の「地下の井戸」が何回読んでも好きなんだよ〜。読んでない人読んで。

アイスクリーム・バス

風呂でなく魚でもなく乗り物のバスです。あんな見るからに怪しいバスに自分の子どもを乗せるかよ〜!っていう真面目なツッコミは置いといて。ここまで読んだ中ではいちばん怖かったかも。親子のギスギスした空気感とか、子どもたちが狂ってくところとか、最後のオチとかも含めて。あの味はどうやって決まるんだろう。
セラムン世代としては『ブラック・ドリーム・ホールの奇跡』をなんとなく彷彿させるのよね。

首吊り気球

まず扉絵が好き。そんでお友達の最期きっつい。誰が何のために、どんな仕組みでこの気球を作ってるのか何とか考えるのは野暮なのか。この漫画に関しては「アニメ化大成功では!?」って思った。アニメ版の気球の動き良かったよね〜。


↑アニメ化にあわせてゲームの「フォートナイト」ともコラボしててウケた。4人組のうち1人減ってるのはなぜ? 予算?

↑『首吊り気球』、2000年には実写化もされてたの知らなかった。小島秀夫監督がTwitterで「実写版も好きでした」と発言されてて、それに対して作者本人も「テンポ良くて私もお気に入りでした」と。観たいけどどこにも配信されてないな〜。

↑あと2021年に現代アートチームの「目[mé]」によるプロジェクト《まさゆめ》が公開された際には、「『首吊り気球』じゃん」っていう声が多数上がったらしく、これを受けて『首吊り気球』が3日間無料でWeb公開されたっていう流れがあったとか。編集部の仕事が爆速だ。見習いたい。

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