『長靴をはいた猫』的なノリのキャッチーなタイトルに惹かれ、昨年末にコミックビームのKindleセールで買った漫画です。
感想
タイトルそのまま、ある日突然怪獣頭になったゲイの高校生の話。元の人間に戻る方法に一捻り加えられてます。なるほどそっちの話だったか。
もともと同人誌だった作品で、1巻完結ですっきりまとめられてるものの、個人的には最後の男女の会話シーンは蛇足だったような気もする。偏見まみれで救いようのない男性の意見を女性が真に受けてるとも思えないし、怪獣になるトリガーがちょっと甘くなってるというか……。オチに何かインパクトを与えたかったのはわかるんだけど。以下、ちょっとだけネタバレ。
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作者のミナモトカズキさん自身もゲイ当事者で、過去には経験談をもとにしたコミックエッセイも手がけています。『怪獣になったゲイ』が単なる「王子様とのハッピーエンド」ではなくて、「偏見をもった人はそう簡単に変わらない」っていう現実が描かれてるのは、作者自身の経験も反映されてるのかもしれない。 読み終わってしばらくしてから、表紙の絵にストーリーが集約されてると気づいたときは唸らされた!
主人公と地元の友達の友情には心が浄化されました。いつかもしカミングアウトすることがあっても、変わらず仲良しでいてほしいなあ。